マチミィ'S DIARY

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包丁の鋼材について、家庭的な印象をざっくり解説!第三弾白一鋼。

こんにちは、マチミィです。
今日は四本立ての三本目、白一鋼についてざっくり話していきます^^
ざっくりでもちょっと長い記事になりますが、良い包丁が欲しい人は知っておいて損はないと思うので、ぜひ最後まで見て行ってください♩

この記事から見ていただいている方のために鋼のおさらいを最後に載せておきます。

第一弾を見てくれている方には、早速ざっくり解説していきます。
・白三鋼はこちら^^https://www.machimy.com/entry/2022/03/04/000000
・白二鋼はこちら^^https://www.machimy.com/entry/2022/03/05/002728
・白一鋼
・青二鋼
四本立ての第三弾は白一鋼について話していきます。

白一鋼とは。

全てにおいて本職用に位置づけされている鋼になります。
良いものは尋常じゃない切れ味、かかりが特徴です。
日本刀に一番近い鋼材というなんともロマンの溢れる鋼材です♩
確実に玄人がもつ包丁です。
さて、それではまたなんで?のお話を順番にしていきましょう(*´-`)
あくまでも家庭から見た視点で書いていきます^^

なんで本職用なの?

白二鋼が本職用なのは皆さんわかってもらえていますよね^^
それでは、白一は白二よりも、
1.硬くて鋭く作ることができるように開発された鋼
2.鍛冶屋さんが打ちにくい
3.刃付け屋さんが研ぎにくい
このように想像してみてください。
2.3は白二の時に話したので割愛して、1について見ていきましょう^^
まず硬いというのはどういうことだと思いますか?
ここで欠けやすい!と答えがすぐに出た方は包丁に詳しい方ですね(*´-`)
そうなんです、硬い包丁は欠けやすいのです。
そして研ぎにくい。
これがなにを意味するか?
よっぽど包丁の知識がないと、個人では手に負えないということになります(・_・;
じゃあなんで硬くしたのさ!と思いますが、これは切れ味をあげるためなんですね。
尋常じゃない切れ味を実現するために、作りやすさや研ぎやすさ、メンテナンスのしやすさを度外視した鋼材。
それが白一鋼です^^
好きな人はロマンを感じるのではないでしょうか(*´-`)
聞いているだけで明らかに家庭用ではありませんねw
これはマチくん個人の見解ですが、欠けやすいということなので、まな板に叩く使い方をしたい出刃にはあまり向かない鋼材かなと思います。

良いものは』って随分と意味深な言い方だね?

そうなんです。
マチミィは白一鋼を打っている鍛冶師さんに直接お話を聞ける機会がありました。
※30分ほどでしたが、とても貴重な時間でした。
お会いできる機会があれば、改めてお礼がしたいです。
本当に本当に難しい鋼材だそうです(・_・;
独特の癖もあり、包丁を焼く時の温度もかなりシビアだそうです。
『白一鋼をしっかりと打てる人はほとんどいない。』
とおっしゃっていました。
また、いろいろな白一の包丁を何度も研いでいる研ぎ師さんにも話を聞くことができています。
※包丁メーカーさんではありません。
研いだ感じで、これはよくないな・・・というものを度々見かけるとのことです。
ですが、良いものは尋常じゃありません。
マチミィは酔心さんの伝承を所持しています。f:id:machimy:20220306143754j:plain



以前紹介しましたが、全てにおいて世界観の変わる包丁です。
研いだ感じなどは過去記事にしています^^
www.machimy.com
こちらですね。

なんで玄人が持つ包丁なの?

まず値段が高いですw
安いものは100%ダメなものだと思って良いと思います。
あと切れ味を出す過程で、少し錆びやすくなるようですね。
つまり、
錆びる(切れ味優先のため)
欠ける(切れ味優先のため)
折れる(切れ味優先のため)
の三拍子ですね(´∀`)
明らかに素人向けの包丁じゃないですよね。
ここだけ聞くと最悪ですw

つまり?

良くない作りの白一を買うくらいなら、良い作りの白二を買った方が、切れ味も欠けにくさも折れにくさも良いということになります。
白二の時よりも悪いものを買った時のデメリットがえげつないですね。

こんな方にオススメです(*´-`)

・すでに信頼できるメーカーさんを知っている。
※マチミィにおける酔心さんや藤次郎さんのように、すでに包丁を所持していて、その上で相談した時に、『この人は信頼できる!』と思える人がいるメーカーさんが理想です。
・値段が高くても構わない!
・錆びる・欠ける・折れる?そんなものどうでもいい!とにかく最高の切れ味を求めたいんだ!!
・家に迎えたら、ちゃんとメンテナンスも頑張るし、その包丁と一緒に育って行きたいんだ!!
・ちょっと研ぐの失敗しちゃったら信頼できる研ぎ師さんにすぐ手直ししてもらうから大丈夫!
※ちなみに今回伝承で紹介している酔心さんで購入するなら研ぎも信頼できますが、良い包丁を扱っているメーカーさんと良い研ぎ師さんが研いでくれるかは必ずしもイコールではありません。
必ずどのような研ぎをしているのかをご自身で確認してください。
研ぎ屋さんの選び方についても書いていますので、興味のある方は見てみてください。
www.machimy.com
こちらですね。

このように、包丁に堅実向き合っている方でロマンを追い求める人は、ぜひ白一の包丁を買いましょう(*´-`)
必ず期待に応えてくれます!
という鋼材になります^^
重ねてになりますが、購入の際は必ず自分にとって信頼できるメーカーさんを見つけて、ちゃんと話を聞いて購入しましょう。
ロクでもないものは白三より劣るくらいに思っておくくらいがちょうどいいと思います。
良さそうなメーカーさんは分かりますが、このクラスになると所持していない包丁はオススメするわけにはいきませんので><
マチミィが紹介出来るのは酔心さんだけになります。
suisin.co.jp
こちらですね。
興味のある方はぜひ見にいってみてください^^

まとめ

いかがだったでしょうか?
やはりだいぶコアな記事になりましたが、逆に興味を惹かれた方もいるのではないでしょうか(*´-`)w
最後は青二鋼です。
こちらもわかりやすくまとめますので、楽しみに待っていてくださいね♩
それでは、最後まで見ていただいてありがとうございました。



鋼のおさらい

共通する特徴
・錆びやすい
本当にとことん錆びますねw
青色変色チャレンジやっていますので、気になる方は参考にしてみてください^^
www.machimy.com
こちらになります。

・研ぎやすい
ベタ研ぎの時が顕著です。
おすすめしているご自身で1ミリで小刃研ぎしていく使用方法なら良い砥石を使っていれば、そこまで気にならないかと思います。
鋼でもステンレス鋼でも、大変な研ぎ抜きは研ぎ師さんを頼りましょう^^

・カエリの処理がしやすい。
ステンレスの鋼材は粘りがあるので、総じてカエリが処理しにくい傾向がありますが、鋼は(後述する白鋼は特に)パリッと外れるので、処理しやすいと思います。

・食材への掛かりが出しやすい。
大げさに言うとまな板に包丁を当てると止まるような状態ですね。
食材の相性で滑らかに刃が入って行って欲しい食材とクッとかかって欲しい食材があります。
反発の大きな食材や魚の皮などはしっかり刃がかかってくれないと話にならない状況になってしまいます。
自分で研ぎたくてかかる刃が欲しい研ぎ初心者の方は白鋼の包丁は練習しやすいと思います^^

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