マチミィ'S DIARY

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仕上げ砥石/必要性と使い方

こんにちは、マチミィです。
今回は昨日お話した仕上げ砥石についてです。
砥石には荒砥石、中砥石、仕上げ砥石とあるわけですが、
メーカーさんのHPなどをみると、
『ご家庭では中砥石(1000番)があれば十分です。
仕上げ砥石はこだわる人が持ちましょう!』
というようなことをよく見かけます。
家庭用の研ぎにおいて、
仕上げ砥石が必須ではないのは、
砥石の選び方や使用方法が、
研ぎ中級者以上の知識と経験が必要になるからだと思います。
この辺りを少し詳しく皆さんと共有できたらなと思います^^

仕上げ砥石には2種類の使い方があります。

カエリの処理に使う。

カエリの処理には、
・新聞紙やエプロンなどの生地に擦り付ける
・革砥を使う
・砥石を使う
大きく分けるとこのような選択肢があります。
こちらは好みや鋼材による相性が大きいです。
いずれも中砥石、あるいは荒砥石にてカエリをしっかり出していることは前提とします。

新聞紙やエプロンなどの生地に擦り付ける

カエリがパリッとしている鋼材は新聞紙に当てるとよく外れてくれることもあります。
カエリに粘りがあるような鋼材だと新聞紙に当てた程度では外れずに残ることもあるでしょう。
カエリの処理に技術が必要ないです。
一番手間もお金もかからないですね。

革砥を使う

カエリをよく外してくれる良いものである。
という認識ですが、刃が滑りやすくなる傾向の鋼材もある印象を受けます。
カエリの処理に技術が必要ないです。

砥石を使う

使用する砥石によって性能が大きく違いますが、ハマるものを選択できれば最強です。
カエリの処理に技術が必要です。
こだわり始めるとキリがありません。

このような違いがあります。
一般的に3000番以上を仕上げ砥石と言います。
カエリの処理のみの使い方ですと、
何番を使用しても、基本的に個人の技術と求める切れ味に直結した選び方になります。
そういった意味でも、仕上げ砥石は中級者向けに位置せざるを得ないと感じています。
前回もお話しましたが、好みの仕上げに出来た時の感動は尋常ではありません。

全ての鋼材にあう仕上げ砥石ってないの?

ないです・・・(・_・;
砥石メーカーさんも本当に努力してくれていて、良い人造砥石が沢山ありますが、
全てに相性がいいとなるとなかなか難しいです。
そもそも仕上げ砥石に移行する段階でのカエリの出方にもよるので、対応しきれる話でもないんですよね。
万能ではないのですが、
シャプトンの5000番は入門としてベターかなと思っています。

そこそこに固く、研磨力もそこそこにあり、5000番として切れ味もなかなかに魅力的。
そんなバランスの良い砥石です。
よくわからないけど、とりあえず仕上げ砥石を経験してみたい!そんな方にはとてもおすすめです。
後述の化粧研ぎでも優秀な砥石ですよ。



見た目をよくするために使用する。

鬼手仏心の写真を見ていただけるとわかりやすかと思います。
https://www.machimy.com/entry/2022/02/01/115800#内容が前記事と重複してしまいますがおまけです
明らかにきめ細かいですよね。
これは切れ味にはなにも影響のない研ぎになります。

なんでそんなことするの?

ひとつは包丁が錆びにくくするためです。
目の荒い傷よりも、目の細かい傷の方が空気に触れる面積や水の残り方の関係などで錆びにくいのです。
仕上げ砥石によっては鏡面に近くできるものも多くありますので、そのような砥石を選択するとより錆びにくくなります。
鏡面にしやすい仕上げ砥石と、
鬼手仏心で使用している酔心さんの10000番のようにいい具合に曇りやすい仕上げ砥石がありますので、自分の求める方向性の仕上げ砥石を購入しましょう。
あとはかっこよさですねw
包丁は毎日使うものですから、やはりモチベーションは大切ですよね。
仕上げ砥石で研ぐと見た目の良さがぐっと上がるので、化粧研ぎなどとも言います。

化粧研ぎには明確に揃えるべき順番があります。

現在持っている砥石の番手の倍の数字の仕上げ砥石を揃えていくようにしましょう。
例えば、今持っている一番番手が大きい砥石が1000番なら、次に購入するべきは2000番です。
化粧研ぎは下地がとても大切ですので、ここで3000番や5000番に飛ぶのはあまりおすすめ出来ません。
2000番はシャプトンが強いですね。

見た目もぐっとよくなりますし、使いやすいです。
マチくんも丁寧な化粧研ぎの際には愛用しています。

2000番の次に購入するべきなのは4000〜6000番になります。
なるべく若い数字が好ましいですが、
このあたりの番手まで来ていると、
2000番が優秀なら、下地はかなり出来上がっていますので、
砥石の性能で選ぶという選択ができるくらいの余裕が出てきます。
その次は8000番に近いもの。
最終仕上げは10000〜12000番ですかね。
このように揃えていくことになります。
圧倒的不審者の極みさんが100円の包丁を丁寧に化粧研ぎしていますね。

www.youtube.com
こちらの動画では2000番から6000番、その後2倍の12000番に行かずに8000番を入れています。
このように、丁寧であればあるほど綺麗な化粧研ぎを行うことができます。
※切れ味も上がっているのは、裏からは立てて研いでいるため、化粧研ぎの枠を外れて切れ味に影響していることが考えられます。
エプロンでカエリを処理しているのは、100円の包丁だとこの研ぎ角度に耐えきれなくて刃が破れてしまうので、その補強など色々な考察が出来ますが、このあたりの話はかなり上級編ですね。

まとめ

いかがだったでしょうか?
仕上げ砥石の必要性はわかっていただけたのではないでしょうか。
包丁も砥石もそうですが、自分の望むものを明確に理解することが本当に大切になります。
それでは、最後まで見ていただいてありがとうございました。

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