マチミィ'S DIARY

包丁のことや育児・日常のことを毎日更新中♪

間違った研ぎについて。

こんにちは、マチミィです(*´-`)ノシ
以前『包丁研ぎには明確な正解というのを求めるのは難しい』という話をしましたが、
『明らかな間違い』というのは存在します^^

よく見かけるものでを紹介していこうと思います(´∀`)
今回はグラインダーについてです。

グラインダーで研ぐとどうなる?

砥石で研げなくなる。

これはそもそもグラインダーで研げているのか疑問ですが、
それを差し置いたとしても、砥石での研ぎができなくなるという大きな問題があります。
高速回転する荒い砥石で研いだ時、よほどの技術がなければ切っ先から刃元までを均一に研ぐことは難しいです。
その状態で、平面の砥石に当てたらどうなるか?火を見るよりも明らかですね><
部分的にしか当たらなくなります。
そうなったら、もう凹みのところまで削り取って、刃のラインを正常に戻さなければなりません。



包丁がナマクラになってしまう。

これはグラインダー派がこぞって否定したがるのですが・・・
包丁に熱が入ってしまい、包丁の性能が落ちてしまうという問題です。
これは諸説ありますが、入る熱が100度を超え始めると影響が出るというのが慎重な意見。
熱湯消毒は水の沸点が基本的に100度を超えないので問題ありませんが、鋼に詳しくない私たちはグラグラに沸かしたで状態で包丁にかけるのは避けた方が良いのかなと個人的には思っています。
私は包丁大好きなので、少し慎重なだけなので、あまり気にしなくてもいいかもしれません^^

一方高い温度は200度まで大丈夫という意見ですかね。
基本的には150〜180度を包丁に与えると危険というのが一般的です。
ではグラインダーで刃先を撫でた場合はどうなのか?
その温度は軽く500度を超えます。
刃先が薄い作りになっている包丁ですから、熱を加えないに越したことはありません。
瞬間的だろうがなんだろうが、一度温度が上がったらそれは鋼へのダメージが入ったということです。
絶対に避けるべきです。

余談

しっかりとした知識のある研ぎ屋さんは、
熱が入ってしまう部分は、後で手作業で削り落としたりなど、
このダメージを織り込み済みで機械研磨をかけたりするようです。
その際も、水を使い極力鋼に熱が入らないようにしながら作業を行います。
どのような手段をとるにせよ、設備もない、ちょっと研ぎができるくらいの人が出来る領域では絶対にありません。

皆さんが包丁に興味を持ってもらえるキッカケになったり、参考になれば嬉しいです♪
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それでは、最後まで見ていただいてありがとうございました(´∀`*)

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